2010年 11月 18日
旧ユーゴスラビアへの旅10
朝起きたらすっかり熱も引き、すっきりした気分で散策に出かけました。
ベオグラードのホテルです。歴史のあるホテルだそうで、青を基調にしたインテリアで統一されていました。一泊一人4000円くらいだったでしょうか・・・うろ覚えでスミマセン<(_ _)>。
トラムに乗ってカレメグダン公園へ。移動は公共の交通手段がオススメです。ベオグラードに着いてすぐにタクシーに乗ったところ、メーターを操作されていたようで、たった1メーター乗っただけで高額な料金を請求されました。ホテルのフロントのおねえさんにその話をしたところ、それはかなり相場より高いと気の毒がられました(涙)。
気を取り直して公園へ。空気がキレイで静かな時間が流れていました。
昔の要塞です。
サバ川、ドナウ川が流れています。
運河には、たくさんの船が行き来していました。
バス停。キリル文字で全然読めません(汗)。
ホテルのフロントにタクシーを予約してもらい、正午にホテルを後にしました。ホテルから約20~25分、ベオグラード空港に到着しました。PM2:00すぎにベオグラードを出発し、トルコのイスタンブール空港を経由して、8日目の朝に成田空港に到着。成田から羽田→伊丹に向かう予定でしたが、成田→伊丹のキャンセルが出たため、急きょそちらに変更し、時間までゆっくりラウンジで過ごし、PM6:00頃伊丹空港に到着しました。
ヨーロッパはちょうどサマーセールの時期で、Max Mara等、日本ではありえないようなブランドが30-70%引きなどビックリするような値段で売っていました。そんな中、ベオグラードではなんとスワロフスキーまでがセールをやっており、かわいいアクセや置き物が半額で、思わず購入したのがこちら。
↑牛です♪色が珍しくて購入。↓店員さんに「これは何ですか?」と聞くと、「恐竜」とのこと。おそらくステゴザウルスだと思われます。目がカワイイ♪
Tさんから旧ユーゴスラビアへ行きましょう!とお誘いがあった時、恥ずかしながら旧ユーゴスラビアがどこにあるのかもうろ覚えで、ボスニア?オシム前監督の出身地?クロアチア?サッカーの強いトコ?といった程度の知識で、紛争があったことも知ってはいたのですが、誰と誰がどのような争いをしたのか等、詳しいことはさっぱりでした。
しかし、「旧ユーゴスラビアの近代史」という本を読んだり、インターネットでいろいろ調べるうちに、俄然興味がわいてきて、実際に行ってみると、この国々が一つの国だったのかとビックリするくらいの多様性があり、美しい風景や素晴らしい音楽にも出会えて、とても魅力的な旅となりました。
また、これまで海外旅行というと美しいものを見に行くといったイメージがありましたが、今回の旅では人間の負の遺産ともいうべきものもたくさん見ました。
サラエヴォ事件やボスニア紛争、NATOの空爆・・・すべて歴史の授業で習いましたが、「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもので、その地に行き、実際に見ることで初めてそれがどれだけおろかで恐ろしいことかを実感することができました。
例えば、プロコフィエフが作曲した「戦争ソナタ」のように、戦争や戦い、それに対する怒りや悲しみ、苦悩を表現した音楽もたくさんあります。戦争や紛争によって、人生が大きく変わった音楽家もたくさんいますし、音楽家として美しいものを追究するだけでなく、人間の影の一面にも鋭く見つめていかなければならないなと痛感する旅でした。
今回は旅の達人であるTさんが、航空券から宿の予約、旅のスケジュール等全部まるっと手配してくれ、とてもスムーズで快適な旅でした。本当にありがとう!
これにて「旧ユーゴスラビアへの旅」はおしまいです。最後までおつき合いいただき、ありがとうございました!
by zion-2001
| 2010-11-18 13:09
| 旅行